【シリーズ】怒りと我慢を手放し、自分の人生に戻る9つのプロセス
この連載は、怒りや我慢を「なくす」ためのものではありません。
その奥にあった大切にしたかった想いに気づき、
少しづつ自分の人生に戻っていくためのプロセスです。
気になるところから、今のあなたに合う回を読んでくださいね。
【第1回】我慢グセに気づき、感情に振り回されない土台をつくる
【第2回】評価や期待に縛られず、自分軸を取り戻す
【第3回】怒りに振り回されず、落ち着いて選択できる私へ
【第4回】我慢しないのに、関係はちゃんと続く
【第5回】自分を優先しても安心できる心のつくり方
【第6回】無理せず、日常で行動が変わり始める
【第7回】自己否定を手放し、前に進める心の整え方
【第8回】戦わずに、現実を変え始める方法
【第9回】怒りや我慢に支配されない、安定した毎日へ
目次
私はずっと「ちゃんとできている人」だと思われてきました
子どもの頃の私は「手がかからない子」でした
子どもの頃から、
私は「手がかからない子」でした。
反抗することもなく、
空気を読み、
言われたことを守る。
周りからは
「落ち着いているね」
「しっかりしているね」
そんなふうに見られてきたと思います。
父は、理不尽な理由で怒り出す人でした
父は、
いつも怒っている人ではありませんでした。
でも、
何かが気に入らないと、突然起こり出す人でした。
昨日は問題なかったことが、今日は怒られる
理由の説明はない
空気だけが一変する
子どもの私には、
「何が正解なのか」
「どうすれば避けられるのか」
が分かりませんでした。
もしかしたら、似た感覚を覚えた方もいるかもしれませんね。
「言っても無駄だ」と学んだ私
「言っても無駄だ」
勇気を出して何かを言っても、
説明しようとしても、
受け取ってもらえない。
怒りは収まらず、
むしろ大きくなることもある。
その経験が重なるうちに、
私は学びました。
言わない方が安全。
黙っていたほうが、事態は悪化しない。
黙ることは諦めではなく、身を守る判断だった
「言っても無駄だ」と思うようになることは、
心が冷めたからではありません。
それは、
これ以上傷つかないための判断でした。
そうしていれば、
怒りの矛先に立たずに済む。
私は、
声を失う代わりに、安全を選んだのだと思います。
その癖は、大人になっても続いていました
「ちゃんとできる人」の裏側で起きていたこと
大人になった私は、
「ちゃんとできる人」になっていました。
感情的にならない
対立を避ける
頼まれると断れない
周りから見れば、
問題のない人だったと思います。
でもその裏で、
本当は何を感じているのかわからない
嫌だと言えない
動きたいのに、体が重い
そんな感覚を、
長いあいだ抱えていました。
動けない自分を、ずっと責めていました
それは弱さではなく、体の反応だった
「ちゃんとやりたいのに、なぜ動けないんだろう」
「恵まれているのに、なぜ満たされないんだろう」
私はその理由を、
自分の弱さや怠慢だと思っていました。
でも今ならわかります。
それは弱さではなく、
言っても無駄だった世界で生き延びてきた、体の反応
だったのだと。
「ちゃんとできる人」は、あの頃の最善だった
怒りが突然起こり、
理由も説明もない。
そんな環境では、
自分の気持ちを主張することは、
リスクでした。
だから私は、
ちゃんとできる人になった。
それは性格ではなく、
生きるために身につけた知恵だったのだと思います。
この連載で書いていきたいこと
この連載では、
「言っても無駄だ」と学んだ子ども時代の体験を土台に、
私が探してきた「安心」の正体
なぜ感情が分からなくなったのか
怒りやモヤモヤを、どう扱えばいいのか
どうすれば、自分の人生に戻れるのか
を、少しづつ言葉にしていきます。
誰かを責めるためではありません。
自分を理解し、取り戻すために。
最後に|もう声をしまわなくていい場所
もしこの記事を読んで、
「言っても無駄だと思ってきた」
「黙ることで自分を守ってきた」
そんな記憶が胸に浮かんだなら。
それは、あなたの諦めではありません。
あの頃の、最善の選択です。
この連載が、
「もう声をしまわなくていい場所」
になれたら嬉しいです。
