こんにちは。女性の手にしたい未来を引き出すビジョンコーチの藤井千恵です。
あなたは子供の頃、両親が喧嘩をしている場面を見たことがありますか？
そんなとき、幼いあなたは何を感じていましたか？
私が小学生だった頃のある夜、両親が大喧嘩をして、母が家を出て行く準備までしたことがありました。私と妹が大泣きしたので、実際に出ていくことはありませんでしたが、その時のことは大人になっても心に残っていました。
この夏休み中に両親が我が家に来てくれたのですが、その時にふとしたことからこの時の喧嘩の話が出てきました。この数年、さまざまな両親への葛藤を解消してきたことで、こうして３人で思い出話として話すことができたのは、とても感慨深かったです。
記憶のかけらを掘り起こし、自分が何を感じていたのかを再び感じ取ることで、心の中にある感情を整理し、自分の思考パターンを理解することができます。
そんな振り返りのプロセスを進めるためのステップをシェアします。
目次
湧き出てきた感情を書き出す
過去の出来事で繰り返し頭に浮かんでくる場面がもしあったら、当時の自分がどのように感じていたのかを書き出してみましょう。ノートや紙に、頭に浮かんでくる感情を全て書き出してください。「怖かった」「悲しかった」「怒りを感じた」など、具体的な感情を表す言葉を探すことで、心の中にあった感情をより正確に捉えることができます。
きれいに文章化しようとしなくても、大丈夫です。殴り書きで良いので、初めは３分、慣れてきたら８分以上を目安に行います。
思ってもいなかった感情が湧き上がってきた時には、それを無理に抑えつけるのではなく、受け入れてみましょう。その感情がどこから来たのか、なぜそう感じたのかを探っていくことで、過去の自分が抱えていた心の声を聞くことができます。
喧嘩の原因は私だった：子供の頃に感じた罪悪感
今回の両親の喧嘩を例にすると、実はことの発端は私にありました。
その日私はすでに持っているにも関わらず、スーパーで２４色の色鉛筆のセットを母に買ってもらったのです。これは大人になってからも続いていましたが、私はものを買ってもらうことで愛情の確認をしているところがありました。
そして買ってもらった色鉛筆を夕食の時に父に見せたところ、父が怒り出したのです。
嬉しかった色鉛筆が一瞬にして悲しいものになり、母が怒られている罪悪感、父の怒りへの恐怖、そして母が出ていくかもしれない絶望感へと揺れ動く子供心。
昔住んでいた家のリビングや、母が出て行こうとお風呂上がりの濡れた髪をドライヤーで乾かしている場面など、その時の光景も目に浮かんできます。
感情が思い出せない場合は、当時の音や匂いなどの感覚を思い起こすことで、感情が蘇ることがあります。
両親との会話でわかったこと：記憶の違いと心の癒し
さて、このように私が３０年以上経ってもしっかりと心に焼き付いていた両親の喧嘩ですが、先日話した時には、二人ともその原因を覚えていなかったんです！でも３人とも遠い昔の出来事の記憶をこうして覚えていたことを共有できたことで、自分が大人になり当時の両親との距離が縮まったような気持ちも湧き出て、不思議と温かな気持ちになりました。
この数年でこの喧嘩以外にも心に残っていたネガティブな出来事に対する感情が解消されたことで、過去のことを両親と一緒に笑い話として振り返ることができたことに自分の心の成長を感じました。時間が解決してくれることも多いですが、積極的に自分の内面に向き合うことでどこか両親に対して素直になれない、優しく向き合うことができなかった反抗心が癒えたことをしみじみ感じました。
自分自身を客観的に振り返ることができるようになり、何を感じていたのか整理できたことで、そのときの感情を冷静に見つめ直すことができたのです。
過去の葛藤に向き合うことで見えた、家族とのつながり
もし今、両親との間に何かしらの葛藤を抱えている方がいらっしゃったら、その気持ちをじっくりと整理する時間を作ってみてください。
もちろん、過去を振り返るのは簡単なことではありません。でも、自分の中にある感情に気づき、それを解放することで、家族との関係に新たな視点を持つことができるかもしれません。
両親への葛藤がどこからきているのか、その感情を振り返ることは、自分の心を癒す一歩になります。そして、当時の感情に向き合うことで、自分がどのように成長してきたかを再確認できるはずです。
これらのステップを試してみて、心の中にある未解決の感情を解放し、自分自身をより深く知る機会にしてみてください。
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