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第7回|我慢ばかりの人生を変える 自分を責めずに境界線を整え、自分の気持ちに戻る心の整え方

自己否定を手放し、前に進める心の整え方

 

我慢する役割を引き受けていた子どもの頃

 

私は子どもの頃

妹と喧嘩をすると

「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」

と言われていました。

 

妹は「かわいい」と褒められ、

私は、どこか足りない存在のように扱われる。

 

その中で私は、

我慢する役割を引き受けることでしか、

この場所に居られないと学びました。

 

本当はずっと感じていた怒りと違和感

 

 

でも心の中では

ずっと思っていました。

 

どうして私ばかりが我慢するの?

 

母には我慢を求められ、

父には、否定され、けなされていました。

 

その中で私は、

怒りも、悲しさも、悔しさも、

安全に出せる場所を持っていませんでした。

 

私は怒ることさえ

許されなかった。

 

だから

妹をいじめるという形でしか

表現できなかったのだと思います。

 

それは、

誰かを傷つけたかったからではありません。

私は苦しい

私は、ここにいる

そう伝える手段を、

他に知らなかっただけでした。

 

NOを言えないまま感情が溜まっていく理由

 

私は、

我慢している間、

何も感じていないふりをしていました。

 

でも実際には、

ずっとイライラしていました。

 

どうして私ばかりが我慢するの?

これはフェアじゃない

本当は納得していない

 

その声は表には出ませんでしたが、

確かに、ずっとありました。

 

だから、ときどき、

何かの拍子に、

感情が一気に溢れてしまう。

 

強い言葉になったり、

急に距離を取ったり。

 

相手を、

戸惑わせてしまうことがありました。

 

それは、怒りっぽかったからでも、

感情的だったからでもありません。

 

小さなNOを出せないまま、

ため続けていただけでした。

 

NOを言っても関係は壊れなかった体験

 

 

数年前、

NOを言っても許された体験をしたとき、

私は驚きました。

 

怒られなかった。

見捨てられなかった。

関係は壊れなかった。

 

もしあなたも

NOを言ったら嫌われる

そう思ってきたなら

この感覚は

少し想像できるかもしれません。

 

そのとき初めて、

ふと、こんな考えが浮かびました。

 

もしかしたら私は、

必要以上に我慢してきたのかもしれないと。

 

境界線は相手との線ではなく自分の感覚

 

境界線は、

相手に向かって引くものではなかった。

 

自分の内側に、

「ここまでは大丈夫」と戻ってくる感覚でした。

 

私は、

何も感じずに耐えていたわけではありません。

 

むしろ逆で

ちゃんと感じていたからこそ

黙っていたのだと思います。

 

言っても無駄だ。

どうせ、分かってもらえない。

どうせ、変わらない。

 

そうやって私は、

NOを言う前に、

諦めることを覚えました。

 

声を出さないほうが安全で、

感じない方が楽で、

期待しないほうが傷つかない。

 

これを言ったらどうなるか

誰が困るか

空気がどう変わるか

 

感じたまま出せば、

状況が悪くなると知っていたから。

 

だから私は、

反発する気持ちごと、

胸の奥にしまい込んでいました。

 

境界線を引く以前に、

自分の感覚から離れていった。

 

相手の不機嫌はあなたの責任ではない

 

相手が不機嫌そうに見えたとき、

私はすぐに緊張していました。

 

何か悪いことを言っただろうか

私の態度がいけなかっただろうか

早く空気を戻さなければ

 

私は長い間、

場の空気が悪くなるのは自分のせい

だと思っていました。

 

誰かが黙ると、

私が悪かった気がする。

 

誰かが不機嫌になると、

私が直さなければいけない気がする。

 

子どもの頃、

家の空気はとても不安定でした。

 

誰が何で怒るのか、

きっかけがわからない。

 

でも、

空気が荒れると

とても居心地が悪くなる。

 

だから私は、

無意識に学びました。

 

誰かが不機嫌なのは、

私がうまくやれていないからだ。

 

そう思うことで、

世界は少しだけ

分かりやすくなりました。

 

原因が自分にあるなら、

頑張れば何とかできる。

次にどう振る舞えばいいか考えられる。

予測不能な恐怖を減らせるかもしれない。

 

でもその代わり、

私はいつも

緊張したままでした。

 

大人になっても、

その感覚は続いていました。

 

相手の表情が曇った瞬間、

胸がざわつく。

 

本当は関係ないかもしれないのに、

私のせいかもと考えてしまう。

 

でも、ここで

とても大切なことがあります。

 

相手の感情には、

相手の理由があります。

 

疲れているのかもしれない。

不安なのかもしれない。

別の出来事があったのかもしれない。

 

それを、

すべて自分の責任にしなくて良かったんです。

 

境界線とは、

相手を切ることではありませんでした。

 

責任の場所を、

正しいところに戻すことだったんです。

 

私は今、

相手が不機嫌そうなとき、

まず自分の内側を確認します。

 

すぐに謝らない

説明しない

空気を直そうとしない

 

私は何か、

本当に悪いことをした?

 

もし、

思い当たることがなければ、

相手の不機嫌は相手のものです。

 

かつての私は、

相手の不機嫌を背負わないことが

とても怖かった。

 

なぜなら、

それは突き放される

感覚と結びついていたから。

 

でも今は、

少しづつ分かってきました。

 

相手の感情を背負わなくてもいい。

関係がもし壊れたとしたら、

初めから無理のある関係だったのだと。

 

体の感覚が教えてくれる境界線

 

 

境界線を引くことは、

関係を壊すことではありません。

 

でも、

自分の感覚を無視し続けることは、

静かに関係を壊していきます。

 

まず壊れるのは、

自分との関係です。

 

嫌だと思う前に、

大丈夫と言う。

 

疲れを感じても、

仕方ないと動く。

 

それは、

優しさではなく、

自分の感覚に戻らないための反射だったのだと思います。

 

今、少し苦しい

今、無理をしている

今、離れたい

 

そう気づいたとき、

すぐに行動を変えなくていい。

 

誰かに説明しなくていい。

 

ただ、

自分の感覚を裏切らない

 

境界線は、

言葉より先に、

感覚として引かれます。

 

体が違うと感じた場所。

胸が重くなる瞬間。

呼吸が浅くなるところ。

 

そこが、

あなたの境界線の始まりです。

 

自分の感覚に戻るための小さな一歩

 

境界線は、

もう無理と声を上げることではなく、

「ここから先は苦しくなる」

と気づく感覚なのかもしれません。

 

今は、

そのサインに気づいたとき、

すぐに何かを変えなくてもいい。

 

ただ、

なかったことにしない。

 

それだけで、

自分を置いていく回数は

少しづつ減っていきます。

 

NOを言えなかったのは、

弱かったのではありません。

 

境界線を引く前に、

内側に戻る場所がなかっただけです。

 

次回につながる話

 

次回は、

私の中にあった反発を、どう人生の力に戻していくか

について書いていきます。

 

抑え込んでいた反発を、

壊す方向ではなく、

自分の人生に戻る方向へ

使い直す話です。

 

我慢ばかりしてきた人へ伝えたいこと

 

私は今、

我慢するしかないと思っていた頃よりも

ずっと静かな気持ちで人と関われるようになりました。

 

もしあなたも

私ばかり我慢している

心の中では反発していた

そう感じてきたことがあるなら。

 

もしかすると

あなたも

我慢しなくても良かったのかもしれません

 

もし今まで

我慢することでしか

生きられなかったとしても

これからは

少しづつ

自分の感覚に戻っていくことができます

 

この連載が、

我慢だけでなく、

反発していた心も含めて

迎え直す場所になれたら嬉しいです。

 

連載|自分に戻るプロセス

 

もしあなたが

 

私ばかり我慢している

NOが言えない

人の機嫌が気になる

 

そう感じているなら

この連載が

少しでも安心につながると嬉しいです。

 

▶︎連載はこちら

https://manymanysmiley.net/category/return-to-self/

前向きにならなくていい。 答えを出さなくてもいい。「今の自分に戻るための場所」

このLINEでは、 がんばらなくてもいい時間を大切にしています。 前向きになれない日も、 何も決めたくない日も、 そのままのあなたで大丈夫。 自分のペースを思い出すための やさしい言葉をお届けします。

  • この記事を書いた人

藤井千恵

安心を土台に、 自分に戻る感覚を取り戻していくサポートをしています。
答えを出すことや、 前向きになることを急がず、 人生を全体として見渡す時間を大切にしています。

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